公開日:
木もれびの森
ナミウチツノホコリ
ツノホコリ科ツノホコリ属
ナミウチツノホコリは柄の先端が樹木のように分岐し、分岐した枝が互いに絡み合っているのが特徴的です。カンボクツノホコリも似た形状をしており同一種という見方もあるようなので、ここではナミウチツノホコリとして取り扱います。
2022年6月に朽木の表面に白い物体が広範囲に広がっているのを初めて目にした時、地衣類の一種かと思いましたが、近づいて見るとツノホコリに似ており、担子体が糸状に絡み合っていることからナミウチツノホコリであることがわかりました。
広範囲に
2022年6月19日 若松
絡み合った担子体
2022年6月19日 若松
2023年9月になって、前年に見られた場所の近くで様々なサイズのナミウチツノホコリが観察されました。
様々なサイズのものが
2023年9月10日 若松
変形体か
2023年9月10日 若松
散生と群生の担子体が共存
2023年9月10日 若松
別の場所でもナミウチツノホコリの群生が見つかりました。
群生
2023年9月10日 若松
糸状の担子体で繋がっている
2023年9月10日 若松
その近くには担子体の柄が見える小集団がありました。
柄が見える
2023年9月10日 若松
2025年の6月から7月にかけ、粘菌を標的に毎日林に出かけたところ、ツノホコリやエダナシツノホコリの姿が見られなくなる頃から、ナミウチツノホコリを見る機会が増えました。
大きな朽ち木の側面に群生しているナミウチツノホコリを見つけました。
群生と散生
2025年6月28日 若松
隣とつながっている
2025年6月28日 若松
まるで魚網のよう
2025年6月28日 若松
同日、別の場所でも大きな集団が見つかりました。ネットワーク状に展開しているのが特徴的です。徐々に広がったというより、広範囲で同時進行的に担子体が形成されているように見えます。
広範囲に
2025年6月28日 若松
ネットワークを形成
2025年6月28日 若松
個々の担子体が樹木状である集団が見つかりました。これなどカンボクツノホコリという名称が似合っています。散生していますが、隣同士は互いに絡み合っています。
群生ではなく散生している
2025年6月28日 東大沼
上から見ると
2025年6月28日 東大沼
横から見ると
2025年6月28日 東大沼
今度は樹木状の担子体がぶら下がっている集団を見つけました。
朽ち木の隙間に
2025年7月1日 若松
ぶら下がり
2025年7月1日 若松
密な部分も
2025年7月1日 若松
これまで見たものよりは小型ですが、柄の太いものがありました。
太い柄
2025年7月8日 若松