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木もれびの森
エダナシツノホコリ
ツノホコリ科ツノホコリ属
ツノホコリは担子体が鹿角状や樹状に分岐していますが、エダナシツノホコリは分岐せずに円筒形です。いずれも担子体の高さが1〜2mmと小さいので、気づかないことが多いです。ただ散生するツノホコリに比べ、エダナシホコリは密生している場合が多いので見つけやすいです。朽ち木の表面の形状や状態によって、さまざまな生え方をします。梅雨時の6月や秋雨期の9月に多く見られます。
最も多く見つかるのは、伐採されて道端に置かれた朽ち木の表面です。
表面にびっしりと
2023年9月10日 若松
近寄ってみると
2023年9月10日 若松
さらに近寄ってみると
2023年9月10日 若松
朽ち木の内部は水気を含んでいるのでツノホコリの生育に適しているのかもしれません。少し長めの担子体です。
苔の生えていない部分に密生
2025年6月6日 若松
木片の形に合わせて
2025年6月6日 若松
隙間なく密生
2025年6月6日 若松
円筒形が崩れているものも
2025年6月6日 若松
道端に転がっている朽ち木には、甲虫の幼虫が潜んでいる可能性があるので、幼虫を探しにきた人によって、朽ち木がバラバラに壊されていることがあります。粘菌はこのような場所を好むようです。
壊された朽ち木に
2025年6月7日 東大沼
拡大すると
2025年6月7日 東大沼
湿気が必要であると思われますが、少しぐらい太陽光が当たっても平気なようです。
西陽にあたって白く輝いている
2025年6月5日 東大沼
近寄ると
2025年6月5日 東大沼
こちらも日当たりの良い場所に
2025年6月16日 東大沼
近寄ると
2025年6月16日 東大沼
様々な場所で様々な広がり方をしています。環境や撮影した時の状況によって担子体の形状も異なってきます。
秋に見つけたもの
2023年9月26日 大野台
窪みを好むもの
2024年6月19日 東大沼
ムラサキホコリと仲良く
2023年6月5日 若松
切り株の根本に
2023年6月5日 若松
担子体の近くに変形体と思われる透明な部分が見られるものがありました。右の担子体は次の日どのようになったか見ていないので、他のツノホコリの可能性もあります。
透明な部分は変形体?
2025年6月5日 東大沼
こちらはできたての担子体?
2024年6月20日 若松
時間が経つにつれて担子体が崩れていく様子が見られます。水分が失われるせいでしょうか。
キノコと一緒
2025年6月7日 東大沼
翌日キノコは成長、担子体は崩壊?
2025年6月8日 東大沼
晴れの日が続くとエダナシツノホコリの姿も見られなくなります。
水が欲しい?
2025年6月28日 若松
もう限界
2025年7月9日 東大沼